【漫画】CLAYMORE(25) の感想
CLAYMORE 25 (ジャンプコミックス)クラリスとミアータの別離に思わず目頭が熱くなってしまいました。登場時新たな主人公かと思われたクラリスでしたが出番もほとんどなく、足手まといになりながらここまで来ましたが、この巻で大きな、そして最後の見せ場がやってきました。最後にミアータから自分の消していくところが切なかった。
そして物語も終盤なのか、とにかくダーエがしゃべりまくります。プリシラの過去や戦士の強さが精神的な想いの強さであること等々。人間としてのプリシラが未来の戦士に成長する少女に自分を倒してもらいたいから「少女が見えない」呪いを与えた。プリシラが覚醒したとき、クレアだけが生き残ったのは、そういう理由があったのですね。そうするとプリシラを倒すのはやはりクレアの役回りなのでしょうか。
ここまで残っている覚醒者もプリシラも圧倒的な力を持っていて、単純なぶつかり合いをしても戦士ではどうにもならない程の力の差をどうしていくのか。ルヴルが馬で逃げ出すシーンですれ違ったのはラキのように見えましたが、彼がプリシラと再会してどうなるのかも気になります。
カバーイラスト:ガラテアとクラリスの立ち姿と背景に覚醒したミアータ
カバー裏イラスト:笑顔で抱き合うクラリスとミアータ
本編を読んでからこれ見るとうるうる来ます。
裏表紙の剣を持った女性は誰なんでしょうね?
25巻のタイトルになっている「やみわだの剣」ですが、何のことかわからなかったので調べてみました。
やみわだ(暗黒淵)というのは創世記(文語訳)の一節で、意味合いとしては「深淵にある闇」あるいは「深淵の闇」だと思われるので「やみわだ」=「深淵の者」と解釈していいんじゃないかと思います。
そうすると「やみわだの剣」はプリシラの持つクレイモアを差しているんじゃないですかね。
- Genesis 1−2: And the earth was without form, and void; and darkness [was] upon the face of the deep. And the Spirit of God moved upon the face of the waters.
- 創世記(文語訳) 1:2 地は定形なく曠空くして黑暗淵の面にあり神の靈水の面を覆たりき
- 創世記(口語訳) 1:2 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。
<あらすじ>
プリシラとリフルに似た覚醒者との戦いは、すべての攻撃を吸収する覚醒者に押され、プリシラは徐々に力を奪われていく。不利と思われたプリシラだったが、体内に取り込んでいたクレイモアを具現化、覚醒体から人間の姿に戻り、戦士として闘い覚醒者に勝利する。その後、近くにいたルヴルとダーエのもとに移動したプリシラは、ダーエから自らの誕生の秘密、なぜ少女を喰らったことがないのか、その理由を聞かされる。 人であったプリシラが覚醒した自身の力に驚愕し、後の戦士が自分を倒してくれるようにとかけた呪いである。
一方、カサンドラを乗っ取っていたプリシラの分身を倒した覚醒者と戦士たちだったが、カサンドラは攻撃を止めるどころか自我と本来の力を取り戻して再び襲いかかってくる。カサンドラとの戦いを不利と判断したエウロパは戦線を離脱して人間を喰らう為に聖都ラボナへ向かう。さらに不利な形勢の戦いが続いたが、プリシラと覚醒者との決着が着いたことを知った戦士たちは、カサンドラとプリシラをぶつけようとする。
聖都ラボナでエウロパを迎え撃つガラテアと戦士たちはエウロパの前に苦戦を強いられ、残された最後の手段、ミアータを覚醒させる。覚醒したミアータの心をクラリスとガラテアで制御して対抗させるがそれでもエウロパに苦戦を強いられる。ダメージを負ったミアータは徐々に覚醒者としての意識を表面化させ人間を喰おうとするが、クラリスの命がけの妖気同調で正気を取り戻し、戦士たちと共闘、油断していたエウロパを倒すことに成功する。人間の姿に戻ったミアータにやさしく声をかけたクラリスはミアータの中の自分の記憶を消して砕け散る。
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