【アニメ】マギ 第14話 隠された民 の感想
<あらすじ>
ティトス(マギ・シェヘラザードに仕える魔導士)とアラジン(4人目のマギ)はお互いの素性を明かした。
2等国民となったアラジン達はマグノシュタットの町へと繰り出す。そこで目にしたのは魔法道具を利用して豊かに暮らす人々の姿だった。奴隷制度のない国に驚きながら、魔導士とそうでない者を分けることに違和感を持つアラジン。2〜4等許可区を見て回ったアラジン達は5等許可区へ行こうとするが、5等許可区へは「思想教育」を受けてからでなければ入れないという。好奇心を抑え切れずに入った5等許可区で見た物は・・・働かなくても最低限の生活が送れる代わりに地下に軟禁され、地上の魔法道具の為にマゴイを吸われ続けるマゴイ生産場の仕組みだった。マゴイ切れ間近の者はマクバラーと呼ばれ奈落の穴に落とされて処分される。
そこでアラジン達は病気で余命幾ばくも無い少女マルガと出会う。彼女の「外の世界が観たい、学者になりたい」という夢に共感したティトスは彼女を救いたいと願うが・・・マクバラーとして処分されてしまう。
<感想>
原作漫画は未読、アニメだけ視聴しています。
1期中盤の海賊団の下りで魔法道具へ子供達から強制的に集めたマゴイを供給(チャージ)していた辺りでそうだろうなぁとは思っていましたが、大量の魔法道具と豊かなマグノシュタットの暮らしを支えている裏の仕組みが明らかになりました。豊かに見えたマグノシュタットですが、他国に存在する奴隷制度・強制労働がマゴイ搾取に変わっただけだったんですね、5等国民は家畜とまで言われていましたが、これにはびっくり。
奴隷制度から解放された第一世代の老人たちはともかく、ここで生まれ育った第二世代の若者達にはかなり鬱憤が溜まっているようです。
ラストでマクバラーの穴に落とされたマルガとそれを助けようとするティトスの姿に泣きそうになりました。
世間慣れしていないティトスの様子から彼の寂しい幼年期が伺えるので、マルガには同情してしまう気持ちはわかります。今後はマルガを助けたいティトスとマグノシュタットの支配構造を疑問視するアラジンが魔法学園側と論争して行く展開になるのでしょう。
個人的には、魔導士かそうでないかという選民思想を除けば階級による制限を撤廃してもこの国は成り立つんじゃないかと思いました。マゴイを使った魔法道具はかなりエネルギー効率が良さそう(2/3のマゴイと1/3の労働で30万人が生活できている)だし、健康な人間ならマゴイを供給しても日常生活に支障が無さそう(というか遊びまくれる元気がある様子)なので、例えば、魔法道具に頼っている割合をいくぶん労働力に振ることで、全員から少しずつマゴイを徴収して、みんなが普通に働けば十分成り立ちそうな気がします。
20万人いる5等国民もほとんどは普通に働ける人たちなのだから遊ばせておくのは効率悪いですし、働きたくない人からはマゴイを多く徴収するような仕組みにできれば問題なし。生活にはかなり余力が生まれると思うので、マルガのような子を救える医療制度や保護制度も成り立つと思います。
さて、ティトスはマルガを救えるのか?アラジンはこの社会に何を思うのか?思想教育とは何か?
次回が楽しみです。
<マグノシュタットの国民等級と人口>
1等国民 500人 学院長、上級魔導士
2等国民 3000人 学院の2年生、通常の魔導士
3等国民 2万人 魔導士を両親に持つ者、特殊技能保有者、軍や官職にあるもの
4等国民 8万人 非魔導士の労働者
5等国民 20万人 納税義務を果たせない非魔導士
合計 30万人
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