【漫画】弱虫ペダル(32) の感想
弱虫ペダル 32 (少年チャンピオン・コミックス)主人公は努力の人・杉元照文。経験者というプライドも、2年生という肩書きもすべて捨て去って、レギュラーになるという目標に向かってひたむきに努力する姿が印象的でした。弱虫ペダルのレースはいつも熱いですが、今回も熱かった!抜きつ抜かれつの攻防!最後、鏑木には一歩及びませんでしたが、彼にリスペクトすべき先輩とまで思わせ、今泉にも一目置かれるようになった実力は本物であり、決して努力は無駄ではなかったと声を大にして言いたいですね。本当にお疲れさまでした。杉元のロングライド、ロングスプリント、まだ見たいです。また活躍してほしいキャラです。
そして、毎回思うんですが、弱虫ペダルの登場キャラクターの物凄い形相と奇声「くああぁぁぁ」とか「ほるぁぁぁぁぁ」とかって、本当に選手の内面をよく表現していて、ビンビン臨場感として伝わってきます。
続いてインターハイ県予選、鏑木のデビュー戦です。「6人でジャージを繋げる」チームで勝つ、というこの作品の主題を、経験者だけどチーム走行に慣れていない鏑木に、先輩となった坂道たちが教える話でした。先輩から後輩へ受け継がれていく技術と想い、良いですね。青八木さんの必殺技とかレース展開はちょっと超展開でしたが良い話だったと思います。
そして、ラストで出ました、相変わらずキモい御堂筋と、新キャラの小鞠。マッサージが得意ということは異常な握力とか異常に指が長いとかが必殺技になるんですかねー、気になります。
今回、新刊が出ている!と思って手に取ったら32巻でした。30巻までしか読んでいなかったのに。というわけで意図せず31巻と32巻をまとめて読んだのですが、これはまとめて読むのが正解でした。前巻がレース終盤の最高潮で終って次巻冒頭で決着が着くというパターンなので続けて読んだ方が絶対に面白い。30巻と31巻も同じパターンなのでまとめて読みたかったですね。ページ数の都合なのか、販売上の都合なのかわかりませんが、個人的には、単行本は数ヶ月間があるのでエピソード毎で区切ってもらった方が読み易いし、盛り上がると思います。
<31巻のあらすじ>
箱根学園伝統の追い出し親睦走行会は最終盤、2年生エースの葦木場拓斗が福富寿一を押さえてゴールし、2年生チームが勝利する。
総北高校の小野田坂道、今泉俊輔、鳴子章吉たちは2年生に進学、そして3年生になった主将・手嶋純太と副主将・青八木一はインターハイ優勝・連覇への決意を新たに新1年生を迎える。
毎年恒例の1年生レースで、経験者で血気盛んな新1年生の鏑木一差と段竹竜包は「1年生レースで2人がワンツーをきめたらインハイ・レギュラー入り」を申し出、手嶋もこれを約束する。また地道なトレーニングを続けてきた杉元照文も2年生でありながら1年生レースに出場し優勝することでレギューラを狙う。
坂道がスターターを勤め1年生レースがスタート。先頭集団は、鏑木、段竹、杉元に絞られる。ロングライドを得意とする杉元は先行して逃げ切ろうとするが鏑木&段竹ペアに抜き去られてしまう。優勝を確信する鏑木だが、そのころ心が折れそうになった杉元に弟の定時が追いつき、兄弟ペアの追い上げがはじまる。
<32巻のあらすじ>
総北高校の1年生レース終盤、優勝を確信していた鏑木&段竹ペアを兄弟シンクロで奇跡的な追い上げをみせた杉元兄弟が捉える。山頂を越えてレースは最後のダウンヒルに突入する。杉元兄弟を引き離せない鏑木は焦るが段竹の言葉で自信を取り戻しゴール前最後のスプリントへ。杉元はロングスプリントとも呼べる粘りを見せるが一歩及ばず、鏑木が優勝する。
新 チーム総北6人(手嶋、青八木、小野田、今泉、鳴子、鏑木)はインターハイ県予選へ出場する。
デビュー戦で個人優勝したい鏑木は自らエースを申し出て、序盤から単独先行するがパンクによるトラブルで停車を余儀なくされる。そんな鏑木を停車して待つ総北メンバーを鏑木は理解できない。今泉「おまえがエースだ。オレたちはそのサポートのために走っている」手嶋「6枚の力を信じてる」
周回遅れ(リタイヤ)になる寸前で鏑木のタイヤ交換が終わり総北は再始動する。青八木が田所ばりの肉弾丸青八木列車でチームを引いて追い上げ、10周回レースの9周目でついに戦闘に追いつく。ゴール前スプリントは小泉が引き、トップは鏑木、そして総北が6位まで独占ゴールを獲得し優勝。個人で走ることだけを考えていた鏑木は「仲間のために走る」ことを実感する。
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